世界における環境問題の現状

環境について気に掛ける人が増えてきているようですが、実際に行動している人は少ないように感じます。

「環境問題」という点において、砂漠化、温暖化、ごみ問題、水不足という4つに注目が集まることが多いです。一体なにが原因になっているのでしょうか、私たちにはできることがあるのでしょうか。これらの問題を紹介して説明していきます。

砂漠化というのは土地が劣化し、植物が育たなくなる現象です。インダス、エジプト、メソポタミアなど古代文明発祥の地は、今では砂漠化していますが、古代文明が栄えていたころは緑豊かで、肥沃な大地が広がっていたそうです。砂漠化の人為的原因としてはヤギやヒツジの飼いすぎ、木の切りすぎ、開墾耕作のやりすぎ、などがあげられます。砂漠化の要因となっている人間の暮らしが、砂漠化を推し進め、人口の減少に関わってきます。

多くのアフリカ諸国では乾燥地域に住む人々は、作物、家畜などを生態系に依存しているため、土地の劣化により生態系が乱れると、結果として住民の生活環境が悪化します。

さて、地球温暖化はどうでしょうか。温暖化というのは、地球の気温が上がる現象です。気温が上昇すると、北極と南極の氷が解け、このことによって、海抜以下の土地は水浸しになり、島がなくなり、死活問題に至ります。地球温暖化の原因となっている二酸化炭素などの温室効果ガスの削減にも人々は力を入れており、世界中が環境改善のために活動しています。地球温暖化がこのまま進むと、今世紀末には地球の平均温度が最大で約4.8度上昇すると予測されています。それに伴って、マラリアなど熱帯地域で発生する感染症が強力化し、発生範囲が広がります。

その問題に対して各国で様々な取り組みを行っていますが、それでも地域全体の水蒸気と降水量は増加すると予測されています。

水不足とは文字通り、水が足りないことを意味します。産業の発展により、人口が増加しているアジアやアフリカでは水の需要が急激に増えているため、水が不足し農作物が育たなくなりつつあります。

ごみ問題には廃棄場所の不足、処理施設の不足、処理にかかる経費の問題などがあります。ごみを埋め立てる場合、有害物質が大地に浸透することによって、土壌や地下水が汚染され、一部の地域は農作物がとれなくなります。日本では古くから、何でも直して使ったり、再利用したりするリサイクル社会でした。では、なぜ今ゴミについて問題視されているのでしょうか。技術が発達し、便利な時代になった分、使い捨て商品の増加や、安価に入手可能になった故に物を大切しなくなったことが原因として挙げられます。

このように、地球にはたくさんの問題はありますが、しっかりとこの残酷な事実を認めて、適切な取り組みを行うべきだと思います。環境問題を解決するためには一人ひとりの意識を高める必要があります。